キッティングの複製する項目を選択して、キットファイルを作成します。
 複製する項目を選択してキットファイルを作成したら、[ENT]キーを押して「USBファイル転送(USB MSD)」の画面に進み、1:/SYSTEM/MASTER.KITをPCにコピーします。
※キットファイルの最大サイズは50MBです。

(起動方法)

 システムメニューインストールメニュー ⇨ キット:作成




(操作方法)

全てを複製:
 OSとモジュールのファームウェア、全ての設定、全てのアプリケーション、全てのデータファイルを複製する場合に選択します。
項目を選択して複製:
 複製する項目を選択し、選択された項目だけを複製する場合に選択します。
設定:
各種の設定を複製します。「OSとモジュールFW」を有効にしているときだけ選択できます。
設定項目を選択:
 次の「設定項目を選択」画面を開いて複製する設定項目を選択できます。「設定」を有効にしているときだけ選択できます。初期状態ではすべての設定項目が選択されています。
無線ネットワーク設定:
無線ネットワーク」で設定した各項目(ただし、クライアント証明書を除く)を複製します。
TCP/IP設定:
TCP/IP設定」で設定した各項目を複製します。
端末ID:
端末ID」で設定したIDを複製します。
その他:
上記以外の設定を複製します。
※その他に、日付設定、クライアント証明書は含まれません。
[ENT]キー:
選択の変更を保存して元の画面に戻ります。
[CLEAR]キー:
変更を破棄して元の画面に戻ります。
標準アプリ設定:
標準アプリケーションの設定を複製します。
ユーザアプリ:
ユーザアプリケーションを複製します。
データファイル:
予約ファイル以外の全てのファイルを複製します。
[ENT]キー:
再起動して「端末複製:マスター」を起動し、ターゲット端末からの接続を待機します。
[CLEAR]キー:
インストールメニュー」に戻ります。

複製の選択項目の詳細

 複製の選択項目と、それに含まれる内容は次のとおりです。
選択項目内 容
設定
 無線ネットワーク設定 無線ネットワーク」で設定した各項目(ただし、クライアント証明書を除く)
 TCP/IP設定 TCP/IP設定」で設定した各項目
 端末ID 端末ID」で設定したID
 その他 アプリ切替」で設定した項目
キー 設定」で設定した各項目
表示 設定」で設定した各項目
電源管理 設定」で設定した各項目
その他、アプリケーションがAPIで行った設定
標準アプリ設定 標準アプリケーションとその設定
ユーザアプリ ユーザアプリ1とユーザアプリ2にインストールされているユーザアプリケーション
データファイル システムの予約フィル以外の全てのファイル

(注意)

  • 次の情報は端末複製で複製されません。
    • 端末のシリアル番号
    • 無線LANモジュールのMACアドレス
    • Bluetoothアドレス
    • 日付日時(ツールを使用するPCの日付が適用されます。)
    • クライアント証明書
  • ファイルやフォルダの複製では次の制約事項があります。
    • System属性のファイルやフォルダは複製されません。System属性は、USBファイル転送でPCに接続した際に、PC側の操作で作成するファイルやフォルダに設定されることがあります。
    • ロングファイルネーム(8文字を超える名前、3文字を超える拡張子、小文字を含む名前など)を持つファイルやフォルダは8.3形式の名前で複製されます。ロングファイルネームのファイルやフォルダはUSBファイル転送でPCに接続した際に、PC側の操作で作成することができます。
    • 全角文字のファイル名/フォルダ名は使用できません。
    • /SYSUPDフォルダとその中にあるファイルは複製されません。/SYSUPDフォルダはアップデート処理専用の予約フォルダです。
    • その他のシステムの予約ファイルも、その用途によって複製しないものがあります。

(関連事項)

キッティング
キッティングの概要を説明します。
キット:履歴
最後に配信されたキットの情報を確認します。
キッティングの手順
システム更新ツールを使用してキッティングを行う手順を説明します。

最終更新日:2021/08/05