スキャナモードはバーコードを読み取り、Bluetooth HID/SPPでバーコードの内容を送信する機能です。
 ※Bluetooth接続設定、バーコード読取設定等、スキャナモードの全ての設定は、標準アプリケーションの設定から独立しています。スキャナモードを使用される際は、標準アプリケーションの設定とは別にスキャナモードで設定を行う必要があります。
 ※22.0以降の機能です。

(起動方法)

 標準アプリケーション ⇨ メインメニュー ⇨ スキャナモード

※メインメニューにスキャナモードが無い場合は、標準アプリエディタでスキャナモードをメニューに追加できます。

通信方法

スキャナモードの通信方法は主に次の2種類です。いずれかの通信方法でご使用ください。

  • Bluetooth HID

    Bluetooth HIDは、PC等とBluetooth経由で接続し、キーボード入力のようにバーコードの内容を送信する通信方法です。

  • Bluetooth SPP

    Bluetooth SPPは、PC等とBluetooth経由で接続し、シリアルポートにバーコードの内容を送信する通信方法です。

バーコード読取設定

スキャナモードのバーコード読取設定を変更する場合はUniversalConfigで作成したメニューQRコードを読み取ります。

メニューQRコード読取時に設定は保存されます。電源OFF後、スキャナモードを再度使用する時にも同じ設定となります。

※スキャナモードの読取設定は、標準アプリケーションの読取設定とは異なります。相互の読取設定は干渉しません。

バーコード読取設定の登録・読み出し機能

バーコード読取設定は7つまで名称を付けて登録して、必要な時に読み出すことが出来ます。

バーコード読取設定の登録

  • F2設定メニューによる登録
    スキャナモード画面でF2キー⇒読取設定登録⇒1~7キー⇒UniversalConfigのQRコード読み取り⇒ENTキー⇒名称入力⇒ENTキーの順に設定します。
  • 標準アプリエディタによる登録
    標準アプリエディタでは、あらかじめバーコード読取設定を登録しておくことができます。
    標準アプリエディタで登録する場合、メニュー名称に漢字かなを使用できます。

バーコード読取設定の呼び出し

スキャナモード画面でF3キー⇒1~7キーで登録されているバーコード読取設定を呼び出すことが出来ます。


Bluetooth HIDによるバーコード送信

Bluetooth HIDは、PC等とBluetooth経由で接続し、キーボード入力のようにバーコードの内容を送信する通信方法です。

はじめて使用する場合

スキャナモードを初めて使用する場合、Bluetoothペアリングを実施する必要があります。
※標準アプリケーションでBluetoothでファイル送受信しているPCをスキャナモードのBluetooth HIDで使用する場合は、PCの設定⇒デバイスのその他デバイス一覧からOPH-5000iを選択して「デバイスの削除」を行う必要があります。
※標準アプリケーションのファイル送受信とスキャナモードのBluetooth HID送信を同じPCで併用する場合、標準アプリのファイル送受信のために手動でBluetoothの着信ポートを作成する必要があります。 Bluetoothの着信ポートの作成方法はFAQページのBluetoothのシリアルポートが無い場合をご参照ください。
  1. OPH-5000iでインターフェイスをHIDに設定する
    ※初期状態ではスキャナモードのインターフェイスにHIDが設定されているため、この操作は必要ありません。

    F2キー⇒「通信設定」⇒「インターフェイス」⇒「HID」⇒ENTキーの順に設定します。


    設定後、通信設定画面に戻るので、CLRキーを2回押して、スキャナモード画面に戻ります。

  2. Bluetoothペアリングの開始

    F1キーを3秒以上長押しすると、青色LEDが点滅し、Bluetoothペアリングを開始します。

  3. BluetoothペアリングのPC側の操作

    PCの設定⇒デバイスで「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」を選択します。

    OPH-5000iとPCの距離を近づけ、「OPH-5000i[######]」と表示されるキーボードデバイスを選択します。(#はシリアル番号)

  4. Bluetoothペアリングの完了

    Bluetoothペアリングが完了し、Bluetooth HIDによる接続に成功すると、OPH-5000iは接続成功音を鳴らし、青色LEDを消灯します。

  5. PC側の入力の準備

    PCでメモ帳などを起動し、IMEの日本語変換を無効にしてアルファベット入力にします。

  6. バーコードの送信

    SCANキーを押してバーコードを読み取ると、メモ帳にバーコードの内容が表示されます。

  7. Bluetooth切断

    SCANキーを3秒以上長押しすると、Bluetooth接続を切断します。

    ※120秒間無操作により、電源オフします。電源オフするまでの時間はスキャナモード設定(F2キー)の電源管理で変更できます。
    ※スキャナモードのBluetoothを自動的に切断する時間の初期値は180秒です。以下の場合、Bluetoothを切断します。

    • 給電状態で、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の無操作による電源オフ時間に181秒以上を設定し、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の「レジュームする」を設定し、レジューム時に180秒以上経過していたとき

2回目以降の使用方法(Bluetoothペアリング済の場合)

 ※OPH-5000iの設定の初期化を行った場合、再度、ペアリングする必要があります。設定の初期化後、同じPCに再度、ペアリングする場合は、PCの設定⇒デバイスのその他デバイス一覧からOPH-5000iを選択して「デバイスの削除」を行う必要があります。
  1. Bluetooth接続開始

    方法1:SCANキーを長押しして、Bluetooth接続を開始し、青色LEDが点滅します。

    方法2:バーコードを読み取ると、Bluetooth接続を開始し、青色LEDが点滅します。
    ※データコレクト機能が有効になっている場合、バーコード読み取りしても、接続を開始しません。

  2. Bluetooth接続完了

    Bluetooth接続に成功すると、OPH-5000iは接続成功音を鳴らし、青色LEDを消灯します。

  3. PC側の入力の準備

    PCでメモ帳などを起動し、IMEの日本語変換を無効にしてアルファベット入力にします。

  4. バーコードの送信

    SCANキーを押してバーコードを読み取ると、メモ帳にバーコードの内容が表示されます。

  5. Bluetooth切断

    SCANキーを3秒以上長押しすると、Bluetooth接続を切断します。

    ※120秒間無操作により、電源オフします。電源オフするまでの時間はスキャナモード設定(F2キー)の電源管理で変更できます。
    ※スキャナモードのBluetoothを自動的に切断する時間の初期値は180秒です。以下の場合、Bluetoothを切断します。

    • 給電状態で、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の無操作による電源オフ時間に181秒以上を設定し、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の「レジュームする」を設定し、レジューム時に180秒以上経過していたとき

他のPCにペアリングする場合

 一度ペアリングしたOPH-5000iを他のPCに接続する場合、再度、「はじめて使用する場合」の手順を実施します。

Bluetooth HIDのキー操作

(操作方法)

 スキャンでコードの入力を行います。
操作キー操作内容
SCANキー接続時:バーコードの読取りを行い、バーコードデータを送信します。OPH-5000iの画面に読取ったバーコードが表示されます。
未接続時(データコレクト無効時):バーコードの読み取りを行い、Bluetooth接続後、バーコードデータを送信します。
未接続時(データコレクト有効時):バーコードの読み取りを行い、バーコードデータのレコードをファイルに保存します。
SCANキー長押し接続時:Bluetooth接続を切断します。
未接続時:Bluetooth接続を開始します。
未ペアリング時:Bluetoothペアリングを開始します。
0~9キー
.*キー
接続時:入力したキーを送信し、OPH-5000iの画面に入力した文字が表示されます。
数字入力状態時は入力した数字を送信します。 文字入力状態時は、キーを押すごとに入力候補を表示しENTキーを押して入力を確定します。
※文字入力状態ではカーソルが消えます。
※文字入力状態では1秒経過後に文字が確定していても、次の入力を行うまで文字は送信されません。
未接続時:動作しません。
SHIFTキー入力モード(数字入力⇔文字入力)を切り替えます。
CLEARキー標準アプリケーションのメインメニューに戻ります。
ENTキー接続中:改行を送信します。OPH-5000iの画面の表示は改行されます。
入力候補を表示している時は入力の確定を行います。
未接続時:動作しません。
BSキー接続中:BSキーを送信します。OPH-5000iの画面の表示は1文字消去されます。
未接続時:動作しません。
Q1キーOPH-5000iの画面表示を上にスクロールします。HID時、↑キーを送信します。
Q2キーOPH-5000iの画面表示を下にスクロールします。HID時、↑キーを送信します。データコレクトのレコードがある場合、最下段でQ2キーを押すとデータコレクトのレコード履歴を表示します。
F1キー接続中:ファンクションキーに設定されている文字コードを送信します。初期値はENTERです。
未接続時:動作しません。
F1キー長押し接続中:長押しによる動作はありません。F1キーとして動作し、ファンクションキーに設定されている文字コードを送信します。
未接続時:Bluetoothペアリングを開始します。
F2キースキャナモード設定を表示します。
F3キー読取設定の割り当てとファンクションキー(F1)の割り当てを行います。


Bluetooth SPPによるバーコード送信

Bluetooth SPPは、PC等とBluetooth経由で接続し、シリアルポートにバーコードの内容を送信する通信方法です。 PC側はシリアルポートで受信内容を処理する通信アプリが必要です。
WIMEbtはBluetoothの仮想シリアルポートで受信した文字列をアクティブなウィンドウに出力するWindowsアプリです。 HIDのように直接キーコードを送信することはできませんが、制御コード(0x0~0x1F,0x7F)を受信した時にキーコードを送るようにWIMEの設定で指定できます。(CR⇒ENTER/BS⇒BackSpase等)

はじめて使用する場合

スキャナモードを初めて使用する場合、Bluetoothペアリングを実施する必要があります。
  1. OPH-5000iでインターフェイスをSPPに設定する

    F2キー⇒「通信設定」⇒「インターフェイス」⇒「SPP」⇒ENTキーの順に設定します。


    設定後、通信設定画面に戻るので、CLRキーを2回押して、スキャナモード画面に戻ります。

  2. PC側の受信ポートの作成

    FAQの手順で受信ポートを作成します。(ペアリング済の場合この手順は不要です。)

  3. PC側の通信アプリの起動

    PC側の通信アプリを起動し、Bluetoothの着信ポートを指定して受信を開始します。
    WIMEbtでは、アプリ起動時にBluetoothの着信ポートを自動で判別して受信を開始します

  4. BDアドレスの表示

    PCのBDアドレスのバーコードを表示させます。
    WIMEbtでは、右下のタスクトレイのアイコンを右クリックして、bluetooth⇒アドレスバーコードの順番に選択すると、BDアドレスバーコードが表示されます。

  5. Bluetoothペアリングの開始

    SCANキーを押して接続するPCのBDアドレスバーコードを読み取ると、青色LEDが点滅し、Bluetoothペアリングを開始します。

  6. BluetoothペアリングのPC側の操作

    OPH-5000iとPCの距離を近づけ、「"OPH-5000i[######(シリアル番号)]"がこのデバイスをペアリングしようとしています。許可しますか?」と表示されるので許可を選択します。(この画面が表示されずに許可される場合もあります。)

  7. Bluetoothペアリングの完了

    Bluetoothペアリングが完了し、Bluetooth SPPによる接続に成功すると、OPH-5000iは接続成功音を鳴らし、青色LEDを消灯します。

  8. PC側の入力の準備

    WIMEbtでは、PCでメモ帳などを起動し、IMEの日本語変換を無効にしてアルファベット入力にします。

  9. バーコードの送信

    SCANキーを押してバーコードを読み取りると、PC側のアプリにバーコードの内容が受信されます。
    WIMEbtでは、バーコードの内容がメモ帳に表示されます。

  10. Bluetooth切断

    SCANキーを3秒以上長押しすると、Bluetooth接続を切断します。

    ※120秒間無操作により、電源オフします。電源オフするまでの時間はスキャナモード設定(F2キー)の電源管理で変更できます。
    ※スキャナモードのBluetoothを自動的に切断する時間の初期値は180秒です。以下の場合、Bluetoothを切断します。

    • 給電状態で、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の無操作による電源オフ時間に181秒以上を設定し、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の「レジュームする」を設定し、レジューム時に180秒以上経過していたとき

2回目以降の使用方法(Bluetoothペアリング済の場合)

 ※OPH-5000iの設定の初期化を行った場合、再度、ペアリングする必要があります。設定の初期化後、同じPCに再度、ペアリングする場合は、PCの設定⇒デバイスのその他デバイス一覧からOPH-5000iを選択して「デバイスの削除」を行う必要があります。
  1. PC側の通信アプリの起動

    PC側の通信アプリを起動し、Bluetoothの着信ポートを指定して受信を開始します。
    WIMEbtでは、アプリ起動時にBluetoothの着信ポートを自動で判別して受信を開始します

  2. Bluetooth接続開始

    方法1:SCANキーを長押しして、Bluetooth接続を開始し、青色LEDが点滅します。

    方法2:バーコードを読み取ると、Bluetooth接続を開始し、青色LEDが点滅します。
    ※データコレクト機能が有効になっている場合、バーコード読み取りしても、接続を開始しません。

  3. Bluetooth接続完了

    Bluetooth接続に成功すると、OPH-5000iは接続成功音を鳴らし、青色LEDを消灯します。

  4. PC側の入力の準備

    WIMEbtでは、PCでメモ帳などを起動し、IMEの日本語変換を無効にしてアルファベット入力にします。

  5. バーコードの送信

    SCANキーを押してバーコードを読み取りると、PC側のアプリにバーコードの内容が受信されます。
    WIMEbtでは、バーコードの内容がメモ帳に表示されます。

  6. Bluetooth切断

    SCANキーを3秒以上長押しすると、Bluetooth接続を切断します。

    ※120秒間無操作により、電源オフします。電源オフするまでの時間はスキャナモード設定(F2キー)の電源管理で変更できます。
    ※スキャナモードのBluetoothを自動的に切断する時間の初期値は180秒です。以下の場合、Bluetoothを切断します。

    • 給電状態で、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の無操作による電源オフ時間に181秒以上を設定し、キー操作から180秒経過したとき
    • 電源管理の「レジュームする」を設定し、レジューム時に180秒以上経過していたとき

他のPCにペアリングする場合

 一度ペアリングしたOPH-5000iを他のPCに接続する場合、再度、「はじめて使用する場合」の手順を実施します。

Bluetooth SPPのキー操作

(操作方法)

 スキャンでコードの入力を行います。
操作キー操作内容
SCANキー接続時:バーコードの読取りを行い、バーコードデータを送信します。OPH-5000iの画面に読取ったバーコードが表示されます。
未接続時(データコレクト無効時):バーコードの読み取りを行い、Bluetooth接続後、バーコードデータを送信します。
未接続時(データコレクト有効時):バーコードの読み取りを行い、バーコードデータのレコードをファイルに保存します。
SCANキー長押し接続時:Bluetooth接続を切断します。
未接続時:Bluetooth接続を開始します。
未ペアリング時:エラー音が鳴ります。
0~9キー
.*キー
接続時:入力したキーを送信し、OPH-5000iの画面に入力した文字が表示されます。
数字入力状態時は入力した数字を送信します。 文字入力状態時は、キーを押すごとに入力候補を表示しENTキーを押して入力を確定します。
※文字入力状態ではカーソルが消えます。
※文字入力状態では1秒経過後に文字が確定していても、次の入力を行うまで文字は送信されません。
未接続時:動作しません。
SHIFTキー入力モード(数字入力⇔文字入力)を切り替えます。
CLEARキー標準アプリケーションのメインメニューに戻ります。
ENTキー接続中:改行を送信します。OPH-5000iの画面の表示は改行されます。
入力候補を表示している時は入力の確定を行います。
未接続時:動作しません。
BSキー接続中:BSキーを送信します。OPH-5000iの画面の表示は1文字消去されます。
未接続時:動作しません。
Q1キーOPH-5000iの画面表示を上にスクロールします。HID時、↑キーを送信します。
Q2キーOPH-5000iの画面表示を下にスクロールします。HID時、↑キーを送信します。データコレクトのレコードがある場合、最下段でQ2キーを押すとデータコレクトのレコード履歴を表示します。
F1キー接続中:ファンクションキーに設定されている文字コードを送信します。初期値はENTERです。
未接続時:動作しません。
F1キー長押し接続中:長押しによる動作はありません。F1キーとして動作し、ファンクションキーに設定されている文字コードを送信します。
未接続時:OPH-5000iをスレーブとしてBluetoothペアリングを開始します。
F2キースキャナモード設定を表示します。
F3キー読取設定の割り当てとファンクションキー(F1)の割り当てを行います。


最終更新日:2024/01/26